チーノ

■ チーノ

先日のブログでも書いたのだが、現在ホステルに滞在している。
そこでは木曜日から日曜日にかけて人の出入りが激しいのだが、
月曜日にもなると広い館内は私達客はたまに2人きりだけになることも。
キッチンもほぼ独り占めできるし、比較的ゆったりした気持ちになる。

木曜日からバックパッカーで若い欧米人等がやってきては、
夜広い中庭のテラスで仲間同士夜遅くまでビールを交わしながら
自由に談笑していたり、客の子供達や従業員の子供達も素足で駆け回り、
ドアをばたっと乱暴に閉めたりきゃっきゃとうるさいので、
その時は仕方なく寝る時は耳栓をしている。

1週間前はある南米出身の男性と6人位の欧米人のグループがいて、
夜皆でご飯を作って食べていた。その時に南米出身の男性が
『チーノ、チーノ』(*チーノとはスペイン語で中国人の意味)と言っては
皆で笑って盛り上がっているのだ。この時私は南米出身の男性が
気の毒に思えてきたのだ。恐らく自分が“差別”されないように
中国人という人種を面白がる事で自分を取り繕っているかのように見えた。

ここのホステルの従業員に私は何度か『私達は日本出身よ』と伝えている
にも関わらず、そもそも私達のようなアジア人が珍しいのか、
彼等と話している時に“ああ、きっと例え私達が日本人であっても、
私達は彼等からしてみれば”アジア人“である事に変わりなく、
チーノ(中国人)だと思っているのだろう”と、相手の目や表情、態度から
感じ取る事もある。そう、目は口ほどに物を言うのだ。
もちろん中には、優しく毎日気遣ってくれる現地人女性もいる。

また現在隣の部屋にドイツ人家族がいるのだが、5歳程度の娘が
今朝の朝食の時に私の顔を見ながら、『彼女はアジア人だけど目が大きいわ。
でも中国人なのかな?』と家族に英語で不思議そうに話しているのである。
大人たちはぼそぼそと女の子に向かって何かを言っていたが、
こんな感じなのである。何を言いたいかと言うと、人種問題はかなり根深い。
日頃大人たちが話している事を子供がつい言葉に出してしまう事が多い。
このホステルの従業員の子供からも主人の目について、
中国人のようだと言ってくる始末なのだから相当なのだ。

だが、チーノと呼ぶ事は特に悪い事ではないとも聞く。現地人でも比較的
目の細いタイプの人がいて、そのような目を持つ現地人に向かって愛称や
ニックネームのように『チーノ』と呼んだりするのだ。だから全てが『差別的』と
とらえる必要もないのだ。だが、主人と2人で歩いているとかなり奇異な目で
見られてしまう事が多々ある。
少し面白半分で馬鹿にされている感が拭えない事から、日本人である私達が
チーノと言われるこちらとしては、どうしても良い気持ちがしない。
『私は日本人なのよ!』と大声で叫びたくなる事もある。

現地人からして、アジア人の顔をしていたら全て『チーノ(中国人)』になってしまう。
これはやはり大国である中国の絶対的な人口からしても仕方のない事であるし、
そもそも南米に移住してくる日本人が稀である事からも仕方のない事なのである。
また逆に現地人や欧米人からそこまで面白おかしく言われてしまう中国人に対して、
段々と気の毒にさえ感じてきた。
中国人であるが故に、笑われてしまう対象になってしまっている事が哀しい。
そもそも自分に自信のない人は特に、人を馬鹿にしたり差別したりしやすい傾向にある
と思っている。だからある意味差別する人を私は『可哀想な人』と思っているのだが、
その人間が人間を見下す差別行為はかなり根深い。

日本でもメディアを通して中国のバッシングが凄い事になっているので、
日本で中国や中国人に対して好意的な人はあまりいないかも知れない。
だが、それではあまりにも勿体ない事をしていると感じる。
人間の成長が止まってしまうし、折角の様々なチャンスを逃している事になるのだ。

人間は自分が見たり聞いたりした事を『信じる』傾向にあります。
自分が経験していなくともそれをあたかも自分が経験、体験したかのように
『信じる』のは少々残念ではなかろうか。
人間は人種である程度は教育や環境で、その人種の傾向が強く出る事はあるが、
魂の成長や優しさや愛等は出身国だけでははかれないのです。
ですが、時に人間は■■人と乱暴に一括りにしてしまうのです。
もしも、外国人と何かの共通言語で会話が可能であれば自分の心を開いて
話してみる事をお勧めします。
すると自分の中で新しい感覚が生まれてくる。
今自分が持っている価値観や考え方は一体どこから来ていたのか等。

メディアで繰り返し中国バッシングをしているから、自分も好きでは
なくなってしまうのですか?嫌いになる理由を見つけず、
好きをみつけようとする努力をしてみる。

そうしないと人生勿体ない気がするのです。
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プロフィール

さくらさくら1

Author:さくらさくら1
30代、既婚、子なし夫婦です。
いつか大自然の中で動物と共に、のんびり自給自足生活が送れたら良いなと日々思いを馳せながら節約生活に励んでおります。
どうぞ宜しくお願いします!

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