見栄と干渉

■ 見栄と干渉

義理の母親は近くに住んでいるが、キッチンに冷蔵庫もガスも
通っていない激安アパートに住んでいる。彼女は喧嘩別れをした後も、
彼は彼女に毎月いくらかの生活費を送っているのだそうだ。
そう、彼女はお金を全く持っていない。

彼女は若い時にモデルをしていただけに、おしゃれ大好き。
洋服を何百キロとこの国まで持ってきたのだそうだが、『お金』がない。
見栄と消費

彼女と始めてあった時に、私達夫婦はTシャツで出かけていたが、
彼女の目線は私を上から下まで舐め回すように見ていた。
そう、人間は見栄と見た目が勝負なのだ。見た目で『お金』のあり、
なしを見極めているに過ぎないのである。

一方で娘は父親が全て。今は13歳であるが故に父親しか頼れない。
13歳なのでお金はあまり持たせて貰っていないので、何も買えない。

父親さえOKと言えば、全てOKなのだ。それが欧米の育て方。
2、3度会った事のある日本人夫婦と一緒に住むと父親から
言われれば、娘はそれをただ受け入れるしかない。

義理の母親はベジタリアン。 彼女はベジタリアンだった事は事前に
知ってはいたが、肉と野菜を料理する鍋を分けているとは知らず、
あるお鍋でチキンを料理したところ、娘から『今更言っても遅いけれど、
義理の母親は肉と野菜のお鍋を分けていたの。』と言われたのだ。
私は『ごめんなさいね』と答えた。
その後、父親にもこの鍋で肉を料理してしまって申し訳ないと伝えたが、
彼は『全く問題ない。彼女が几帳面過ぎるんだ。』と言う。

娘に『この家に来た当初House Rulesがないかどうか聞いたけど、
他にあれば何でも言ってね。』、そして私が笑いながら皮肉交じりに、
『義理のお母さんがこの家に帰ってきたら、日本人がこのお鍋で
お肉を料理したとあなたが言ったら、きっと『私のキッチンが、
日本人に汚されたわ!』と言って怒るでしょうね。』と言った。
娘:『お父さんさえOKなら問題ないわ。他にルールはない。』と言う。

こんな感じで、終始お互いのやる事が気になって仕方がないのだ

言っても仕方がない事をあえて口にする。
ストレスに負けない生活を送る為にも、私は私でたとえ彼等から
嫌われても、自分が思った事を言うようにする。
同じ屋根の下で暮らしている以上顔を合わせなくてはいけないし、
会話もする必要があるので、ストレスが溜まる事は必須である。

■ 嘘

父親は娘の食事の世話と、出張中の家の事等を考えると
頭が痛かった。『あ、あの日本人に頼もう。』彼は20年以上も
日本に住んでいたので、『日本人』を良く知り尽くしている。

そこで日本人である私達の登場だったのであった。

いわば、住み込みのナニー。ここの家賃は150~700ドルが相場。
ベネズエラ人カップルは2BRを$165で友達と暮らしているので、
彼等カップルの実質の家賃は$80程になるのだ。

無料で住まわせてあげる=家事全般を頼むよ、という彼の魂胆。
私達夫婦2人の人件費をたった$80で雇えた事になる。奴隷契約
なんて破格な労力!それもナニー&奴隷でありがならニコニコと
笑っている意味不明な人種であろうと思われている私達。笑

彼等にとって最高な奴隷を雇えたことは言うまでもない。
僕の奴隷になりなさい

彼は上手く嘘を絡めながら私達をおびき寄せて良くやったな、
と感心する次第だ。

実際に入居してみて私達に期待している部分が多くあったし、
また電話で言っていたマリファナを絶ったなんて話は大嘘。
鬱の為と言っているが、リビングで友達とプカプカやっている。

ここまで嘘をつかれると、もはや諦めに近い気分になるのだ。

私は馬鹿だったが、今回の事で色々学ばせて貰った。
始めからこうなるとは分かっていたのだが、
こうもあからさまだと残念を通り越して嫌悪感すら覚える。
自分に嘘のない生き方をしていきたい。

かけがいのない

■ かけがいのない

娘の生い立ちであるが、日本で両親の離婚を2度、3度と経験。
実の母親との別れ、そして言葉も分からない南米への移住、
更に10年間一緒に暮らした義理の母親も1カ月程前に出て行った。
その後実の母親の祖父も癌で亡くなると聞いて駆け付けたが、
自身がストレスで倒れ片方の身体が麻痺して脳のMRAを取った程、
13歳の子供にとってストレスが多くかかっている環境なのは事実。
キラーストレス

また、追い打ちをかけるように帰国後すぐに祖父は亡くなってしまった。
自分を可愛がってくれた祖父がなくなり、私達の前で何度と涙を流し、
また顕著にストレスを示す事もあり、まともに話が出来ない事もあった。

そんな子供を思うと、何か手助け出来る事があればと思うのだが、
なかなか人間は難しいのだ。「あなたを傷つける人」の心理

人をサポートする為には、自分が幸せな心の状態ではないと
いけないし、強靭な忍耐と愛も必要なのだ。

料理をして出して、娘が『美味しいよ。作り方を教えて。』と言うものの、
最後の『ご馳走様。』や『有難う。』の感謝の言葉が出てこない。
人間に期待するものじゃないが、そのたった一言で相手の心を満たし、
一緒に暮らしていてお互い気持ちよく過ごすことが出来るのだと思う。

要するに、人間はエゴが強く、要求する生き物なのだ。
今借りている部屋にカーテンがないのだが、それを娘に伝えると
『お父さんに聞いてみる、カーテンはあるはず...。』と言ったきり。笑
自分の事が精一杯で、相手の気持ちになり親身に考える事が出来ない。

彼は娘を持つ父親として、娘を退屈させないように道化を演じたりと
楽しく過ごすことが出来るし、沢山のDVDを買ってきては一緒に見たり、
娘を乗馬に連れていったり、旅行にも連れて行く良い父親ではあるが、
肝心の食生活がなっていない。

10年間一緒に過ごした4番目の妻も今や出て行ってしまった。
その妻が家事全般をこなしていた為に、娘に食事を作れない。

『どうしよう?1月や2月は娘を置いて出張しなくちゃいけないし、
俺一人で娘を面倒見るのは到底無理だ。娘の抱えているストレスを
どうやって和らげてあげれば良いんだ?話相手が必要だ。
自分のビジネスにも集中したい、俺は沢山のお金を稼ぎたい。
色々な所に行きたいが娘の学校があるお陰で、今暫く我慢。
娘さえいなければもっと自由に仕事に専念できるのに....。』
というような、彼の複雑な心の声が聞こえてくるかのようだ。

父親は以前私達に『自分は長い事重い鬱病を発症していた。
何度も死のうと思ったが、一人娘を思い自殺を思いとどまった。
娘がいるから、今こうして生きているんだ。』と語った。

人間は弱い。一人では到底生きられない。
沢山の人間に毎日迷惑をかけながら、支えられて生きている。
そんな事を感じて毎日を生きると人間を許す事が出来ると思う。
私は許し=愛であると思っている。

人間が一度誕生してしまえば、リセットや返品は出来ない。
子供が成人するまでの約18年~22年間は子供の為に
自分の人生を捧げなければならないと言っても過言ではない。
だが、その子供と過ごす毎日の生活の積み重ねが大変な分、
お互いにとってかけがいのない時間や存在になるのだと思う。

隠れたメッセージ

■ 隠れたメッセージ

カナダ人の彼は『禅』に興味を持って日本に行った経緯がある。
日本人の宗教や考え方、人間のエゴ等に深く精通している。
日本について話す時は色々な歴史や知識を私達に話してくれる。
カナダ人と外国人だが、日本人以上に日本の事を知っていたりする。

日本に20年以上住んで、日本人を知り尽くしているのだ。
思いのままに人を操るブラック心理術
日本人心理を良く理解している上での彼からの同居の提案。

また彼は長期間世界中のあらゆる所に旅した経験があるので、
私達が一言何かを聞けば、100個位返事が帰って来るが、話が長い、
概ね常に頭が良いと感じるし、とても感性等敏感な所がある。
彼は自分の心(怒り等)をコントロールする事も可能だと言っていた。

が、所詮は人間である。私は人間は不完全なのだと常々思う。
完璧な人間等この世に存在しない。反面、美しいとも言える。

私は色々な人間と話をしていると、その人の魂が見えるし、
その人の魂の成熟度が見える。
あまり深く物を考えていない人間もいたりと、魂にも個体差があり
面白いと感じている。私の魂もまた未成熟だがそう感じるのだ。

人が何かを話している時、その話の裏側の心理を考えてしまう。
これは恐らく皆気づいている事であると思う。ヤバい心理学

例えば、先日父親が『オリーブオイルがなくなりそうだ。私達は
良品質のエキストラバージンオイルを使っているんだ。』と言う。
この言葉が伝えているメッセージはこうだ:
『君たちを住まわせて、尚且つ僕らのキッチンを使わせてあげている。
料理をするのにオイルがいるだろう、もうなくなりそうだから、
君たちが買って来てよ。でも良質のエキストラバージンオイル
じゃないといけないよ』こんな所だろうか(笑)
もし認識が間違っていたなら教えて欲しい。

父親はコーラやチップス、チーズ等、自分が好きな物を買ってくるが、
肝心のパンや野菜、フルーツは一向に買ってこない。
これも、『家賃無料にするから食べ物は負担して貰おう』の意味。

娘と一緒のタイミングでキッチンにいた時、
娘が私に『何も食べる物がない。朝食は何を食べれば良いの?』
『この前あったアボカドも食べちゃったの?はぁ。』と言うのだ。
これは『食べ物はそもそもあなた達が負担する事になっているのに、
どうして私達の為に常に買って準備しておかないのよ?』という意味。
他人を支配する黒すぎる心理術

仕方がないので、ココナッツフレークを入れたオートミールを食べた。
娘は続けて『オートミールの中に入れるフルーツがあれば良いのに。
お父さんに言ってマーケットで買い物してこないと。』と言う。

怖いほど本音がわかる心理テスト

13歳の娘もその父親もそんな調子で色々な事を平気で言うのだから、
こちらはストレスは益々たまる一方なのである(笑)

悲惨なキッチン

■ 悲惨なキッチン

娘はYoutubeでクッキング番組を見るのが好きで、彼女も真似して
同じようにお菓子を作りたいのだが、毎日のようにキッチンを
これでもかと汚した挙句、使った調理器具や食器をそのままにする。

彼女が去った後のキッチンは、チョコレートや砂糖がカウンターや床に
一面に散乱しているのだが、まさに嵐が去った後のような光景だった。

キッチンは娘の寂しい荒れた心を反映しているかのように感じた。

最初は13歳の娘はこんな物かと思って片付けていたのだが、
特にチョコレートは食器について乾くと取るのに大変なのだ。
毎度娘がこれでもかと散々散らかしたキッチンの後片付けを
するのも次第に馬鹿らしくなった。
私はこの家に何をしに来たのだろう?と必然的に思ってしまうのだ。

この娘は何かの注意欠陥症候群か何かの病気なのではないか
と思う程であった。私達が意地になって洗わずに放置していると、
今度は夜な夜な砂糖とチョコレートを求めて大量の蟻が
どこからともなく行列をなしてやってくる。
そして翌朝、父親が『お皿に大量の蟻がたかっていた』と娘に当たる。
本当は父親は私達に『家賃無料にしてやっているんだから、
皿くらい洗え』と言いたいけれど、そうもいかずイライラする父親。

そうかといって、父親は全く掃除や皿洗いをしない訳でもない。
彼なりに一生懸命に仕事をこなし、父親をやっているのだが、
育ち盛りの娘の食事等何を食べさせれば良いか気が回らないし
義理の母親が家事全てを担当していたため分からないのだ。
食事を作るのが面倒だから、食べに行った方が楽と考えている。

13歳の娘は常に心がここにはない。物事に意識をしていないのだ。
常に心がどこかにトリップしては、また急に『はっ』っとこの世界に
舞い戻って来るかのよう。自分の物をキッチンやダイニングルーム等に
無造作に置いて行く。何も考えてはいない。

自分が13歳だった頃を振り返れば、恐らく自分も彼女と同じで
自分の食べ終わったお皿を下げて洗ってなんかいなかったな、と
何十年前を振り返れたと同時に、改めて自分の母親への
感謝の気持ちが芽生えたのでした。
プロフィール

Author:さくらさくら1
30代、既婚、子なし夫婦です。
いつか大自然の中で動物と共に、のんびり自給自足生活が送れたら良いなと日々思いを馳せながら節約生活に励んでおります。
どうぞ宜しくお願いします!

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